「eMAXIS Slim 全世界株式」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」はどっちがいいの?何が違うの?
「eMAXIS Slimシリーズ」は、コストを抑えた運用で人気のある投資信託です。しかし、「全世界株式」と「除く日本」は似たような商品のため、どちらの投資信託を選択するか迷う方も多いと思います。
今回は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」について、構成国や、組み入れ銘柄など比較しました。
そして、それぞれどのような人がおすすめなのかにも触れています。迷っている人の参考になれば幸いです。
それでは早速本題にまいりましょう。
全世界株式オールカントリーとは?
「eMAXIS Slim 全世界株式」「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」は三菱UFJ国際投信株式会社が設定・運用する投資信託です。
「eMAXIS Slimシリーズ」は、運用コストを抑えた商品で積立NISAなど投資初心者にも人気の商品です。
その中でも「全世界株式」は先進国や新興国を含む世界中の株式に投資する投資信託です。世界経済の成長にともなって、世界株式も上昇傾向にあります。
また、1つの商品で幅広い分散投資が可能のため、リスクを抑えた運用をすることが期待できます。
全世界株式と除く日本の比較
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」についてそれぞれ比較してみましょう。
次の項目を比較していきます。
1.基本情報
まずは基本情報を比較してみます。
全世界株式 | 除く日本 | |
---|---|---|
設定日 | 2018年10月31日 | 2018年3月19日 |
純資産 | 7,391億円 | 1,857億円 |
基準価額 | 17,321円 | 17,513円 |
信託報酬 | 0.1133%以内 | 0.1133%以内 |
購入手数料 | なし | なし |
信託財産留保額 | なし | なし |
補足分類 | インデックス型 | インデックス型 |
- 手数料は「全世界株式」も「除く日本」も同じ
- 純資産は「全世界株式」の方が多い
「除く日本」も純資産は十分なので早期償還などのリスクは低いよ
2.国・地域別構成比率
次に国や地域の構成比率です。
上が「全世界株式」の国・地域別構成比率で、下が「除く日本」の構成比率です。それぞれの上位5か国を表にしました。
全世界株式 | 除く日本 |
---|---|
アメリカ:62.0% | アメリカ:65.5% |
日本:5.4% | イギリス:3.3% |
イギリス:3.7% | 中国:3.7% |
中国:3.5% | カナダ:3.3% |
カナダ:3.1% | フランス:2.8% |
日本への投資は<5.4%>
「除く日本」はそのぶんアメリカへの投資が多くなっている。(62.0%→65.5%)
上位5か国は、日本を除けば割合は違いますが、同じ国に投資しています。「除く日本」は「全世界株式」よりアメリカへの投資比率が増えていて、かつ新興国への投資が多いです。
3.組み入れ銘柄
国の次は組み入れ銘柄を見ていきます。
こちらも上が「全世界株式」で下が「除く日本」です。それぞれ上位5銘柄を表にしています。
組入上位銘柄 | 全世界株式 | 除く日本 |
---|---|---|
アップル | 4.5% | 4.7% |
マイクロソフト | 3.0% | 3.1% |
アマゾン | 1.7% | 1.8% |
テスラ | 1.1% | 1.1% |
アルファベット A | 1.0% | 1.1% |
上位10銘柄は「全世界株式」も「除く日本」も同じ銘柄
わずかに比率は違いますが、投資している上位銘柄は「全世界株式」も「除く日本」も同じ銘柄です。比率も大きく違うことはなく1%以下の差となっています。
4.収益率
最後に年間収益率を見ていきます。
年 | 全世界株式 | 除く日本 |
---|---|---|
2018年 | -7.5% | -8.2% |
2019年 | 26.8% | 27.5% |
2020年 | 9.0% | 9.0% |
2021年 | 32.7% | 34.1% |
2022年 | 2.1% | 2.3% |
年間収益率はほとんど差はない。
年間収益率は「全世界株式」も「除く日本」もほとんど変わりません。どちらも安定して収益を得られる可能性が高いです。
「全世界株式」と「除く日本」で比較してきましたが、現在のところわずかな差しかないことがわかります。大きな差としては純資産が4倍違うという箇所ですが、「除く日本」も運用に十分な純資産があります。
全世界株式のと除く日本どちらがおすすめ?
それぞれを比較してきましたが、結局どちらを買うべきなのかポイントをまとめました。
あらゆる可能性をカバーするなら「全世界株式」
「全世界株式」のメリットは、自動的なリバランスにあります。日本の経済がよくなると、日本への比率が増える可能性もありますし、逆の場合比率が減る可能性もあります。将来のことは誰にもわかりません。
将来的にどのようになっても対応ができるようにするなら「全世界株式」への投資がおすすめです。
迷っている人は「全世界株式」がおすすめだよ
日本経済がこのまま衰退すると考える場合「除く日本」
日本経済がこのまま衰退すると考える場合は、「除く日本」がおすすめです。
高齢化問題・少子化問題や、企業の生産性の問題、長く続く株価の低迷など、日本の経済や社会にも問題が多くあります。将来的な日本へ投資する価値が見いだせない人はそのぶん他の国や地域に投資が回される「除く日本」の方を選択しましょう。
個別で日本株を買っている場合は「除く日本」
投資信託の保有以外に、日本の個別株を行っている人も多いです。個別株で日本株を買っている場合は、重ねて日本に投資する必要がないので「除く日本」がおすすめです。
しかし長期保有ではなくデイトレードなど短期での売買をしている場合、分散投資にはならないので「全世界株式」の方がよいかもしれません。
世界の指数や株価をチェックしよう
投資信託は専門家が運用してくれますが、自分でも世界経済や市場ニュースについて情報収集するのがおすすめです。
株式市場が暴落や急騰するときは、何かしらのニュースがあったときが多いです。そのため市場ニュースをチェックしていると暴落の理由がわかり、狼狽売りを避けたり、下落が一時的なものなのか判断できる可能性があります。
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日本や米国、香港株、シンガポール株、中国株、カナダ株、豪州株の7つの市場を確認することができます。アプリのため、スキマ時間でニュースや市況を見たりすることもできます。
もちろん個別株にも対応!企業ごとの分析も見やすいグラフで見ることができます。
ダウンロード無料で利用できるため、積極的に利用していきましょう。
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まとめ:全世界株式オールカントリーと除く日本
今回は「eMAXIS Slim全世界株式」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」について比較しました。どちらも低コストで運用できるおすすめの投資信託です。
どちらを選んでも安定した運用が期待できます。
現在のところ大した差があるわけではありませんが、将来的に構成がどのように変化するかわかりません。
それぞれ比較して自分で納得して投資をしましょう!