
商社株に投資を考えているけれども、どこの商社がおすすめ?
それぞれの特徴を教えて!
この記事では5大商社である「三菱商事」「伊藤忠商事」「三井物産」「住友商事」「丸紅」について比較しています。
日本の商社株はバフェットの購入&買い増しで注目されています。
- それぞれの商社でどのような特徴があるのか知りたい
- 売上高や、最終益など財務データを比較したい
- PBR・PER・ROEなどの指標を比較したい
- 配当や株主優待などの株主還元を知りたい
今回はこのような商社株への投資を検討しているが、どこに投資するのか悩んでいる人に向けて、6つの項目で比較をしています。
5大商社を買うときに参考にしたい長期データについても見ているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは詳しく見ていきましょう。
日本の5大商社株とは?

日本の5大商社株は、「三菱商事」「伊藤忠商事」「三井物産」「住友商事」「丸紅」の5社を指します。
各社が 資源ビジネス・食品・インフラ・自動車・金融など多様な分野で投資・事業運営を行っていて、世界経済に大きな影響を与えています。

単なる貿易会社じゃなくて、世界中で事業の運営&投資で利益を拡大しているのが特徴!
ウォーレン・バフェットも買い増し!
アメリカの有名な投資家ウォーレン・バフェットが、2019年7月に「三菱商事」「三井物産」「伊藤忠商事」「住友商事」「丸紅」の5社の株式取得を開始したことで、日本の商社株は一気に注目されました。
さらに2025年3月17日には、5大商社の株式保有比率を引き上げたことがわかり、今後さらに保有比率が上昇する可能性を示唆しています。

バフェットも注目する日本の商社株を詳しく見ていこう
日本の5大商社株を比較

「三菱商事」「三井物産」「伊藤忠商事」「住友商事」「丸紅」の日本の5大商社を比較していきましょう。
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
1.特徴
まずはそれぞれの商社の特徴を見ていきましょう。
三菱商事
特徴 | 総資産・売上1位 資源ビジネスが強い |
事業 | エネルギー、マテリアル、金属資源、社会インフラ、モビリティ、食品、デジタル・金融 |
関連企業 | ローソン 三菱食品 千代田化工建設 |
伊藤忠商事
特徴 | 中国市場に強み 繊維・食料・生活資材で最大手 |
事業 | 繊維、機械、金属、エネルギー・化学、食料、住生活、情報・金融 |
関連企業 | ファミリーマート デサント 伊藤忠テクノソリューションズ |
三井物産
特徴 | 資源権益最大級 DX・新事業開発を推進 |
事業 | 金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学、鉄鋼、生活産業、次世代推進 |
関連企業 | DM三井製糖HD スターゼン IHHグループ |
住友商事
特徴 | インフラ・CATV・航空機ビジネスに強み |
事業 | 鉄鋼、輸送機・建機、都市開発、メディア・デジタル、資源、化学・農業、エネルギーDX |
関連企業 | 住友精密工業 |
丸紅
特徴 | 穀物・食品事業 発電・エネルギーが得意分野 |
事業 | 生活産業(アパレル・食料)、素材(化学・金属)、エネルギー・インフラ、航空・船舶・金融 |
関連企業 | エスフーズ 日清オイリオグループ 第一生命HDと不動産事業統合予定 |

同じ総合商社でも扱う商品や強みはそれぞれ違うね
2.株価・時価総額
2025.03.28時点の株価と、時価総額を見ていきます。
株価 | 時価総額 | |
---|---|---|
三菱商事 | 2,735.0円 | 110,012億円 |
伊藤忠商事 | 7,134.0円 | 113,066億円 |
三井物産 | 2,943.5円 | 85,516億円 |
住友商事 | 3,536.0円 | 42,824億円 |
丸紅 | 2,484.0円 | 41,253億円 |
株価は「伊藤忠商事」が現在では7,134円と高く、他は2000円台~3000円台の株価です。
時価総額では「伊藤忠商事」が一番多く、次いで「三菱商事」「三井物産」と続きます。
3.売上高・最終益
次に売上高・最終益を確認してみます。
売上高 | 最終益 | |
---|---|---|
三菱商事 | 19,567,601 | 964,034 |
伊藤忠商事 | 14,029,910 | 801,770 |
三井物産 | 13,324,942 | 1,063,684 |
住友商事 | 6,910,302 | 386,352 |
丸紅 | 7,250,515 | 471,412 |
一番売上高が大きかったのは「三菱商事」、最終益が一番多かったのは「三井物産」となりました。
「住友商事」「丸紅」は他の三社と比較して売上規模が小さいのがわかります。
4.PER・PBR・ROE
PER・PBR・ROEを見ていきます。
PER(予想) | PBR | ROE | |
---|---|---|---|
三菱商事 | 11.6倍 | 1.17倍 | 11.27% |
伊藤忠商事 | 11.6倍 | 1.75倍 | 15.65% |
三井物産 | 9.5倍 | 1.13倍 | 15.29% |
住友商事 | 7.7倍 | 0.91倍 | 9.39% |
丸紅 | 8.3倍 | 1.11倍 | 14.88% |
この比較では「住友商事」がPER・PBRともに一番低く割安に感じますが、ROEも一番低い値です。
逆に「伊藤忠商事」はROEが現在では最も高いため、市場評価が上がりPER・PBRでは割高の指標になっています。
5.配当利回り・配当性向・連続増配年数
次に配当利回り、配当性向についてみていきます。
配当利回り 2025/03(予想) | 配当性向 2024/03(実績) | |
---|---|---|
三菱商事 | 3.66% | 30.4% |
伊藤忠商事 | 2.80% | 28.9% |
三井物産 | 3.40% | 24.1% |
住友商事 | 3.68% | 39.6% |
丸紅 | 3.82% | 30.4% |
商社は高い配当利回りが特徴ですが、「伊藤忠商事」は2.80%と3%を切る利回りになっています。
一番利回りがいいのが「丸紅」で3.82%となっています。
合わせて連続増配年数も見ていきます。
連続増配年数 | |
---|---|
三菱商事 | 8期 |
伊藤忠商事 | 9期 |
三井物産 | 4期 |
住友商事 | 3期 |
丸紅 | 3期 |
連続増配年数では、「伊藤忠商事」が9期で一番長く、「住友商事」「丸紅」が3期で並んでいます。
6.株主優待
最後に株主優待を比較します。
株主優待の有無 | |
---|---|
三菱商事 | 無し |
伊藤忠商事 | 無し |
三井物産 | 無し |
住友商事 | 無し |
丸紅 | 無し |
現在どこの商社も株主優待を行っていません。
その分配当金を増配したり、自社株買いを行うなどをして株主還元を行っています。
商社株投資のメリット・デメリット

商社株投資のメリット・デメリットもチェックしてみましょう。
まずはデメリットから見ていきます。
- 景気の影響を受けやすい
- 政治リスク・地政学リスクがある
- 株価が割安ではなくなってきている
商社株は景気敏感株です。世界経済が減速すると 商社のビジネス全体に影響が出る可能性があります。
同じように海外でのビジネス割合が高いため、各国の政治リスクや地政学リスクも影響します。
バフェット効果で株価が上昇し、株価の割安感が減っているというのも投資をする上でのデメリットのひとつです。
次にメリットを見ていきましょう。
- 配当が良い
- 幅広いビジネスを持っていて、収益が安定している
- 世界経済の成長を取り込める
総合商社は幅広いビジネスを行っているため、安定した収益を得られます。
また、総合商社は国内だけだなく海外ビジネスも行っているため、世界経済のの成長とともに収益の拡大が見込めます。
さらに、配当や自社株買いなど株主還元にも積極的な企業が多いのも魅力です。
日本の商社株を買うならどこ?

どこの商社を買うのがいいのか悩む人には、現在の数値の比較だけでなく、過去のデータからそれぞれの商社を比較して選ぶのもおすすめです。
長期データを見ることで、一時的ではなく長期的な企業の実力や成長性、安定性を分析できます。
「株探プレミアム」では、企業業績を最大25期分チェックできるので参考にするのがおすすめです。
具体的なチェック方法も見ていきましょう。

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売上高・営業利益率・ROEを比較

ひとつめは基本的な売上高や、営業利益率、ROEの比較で選定してみましょう。
売上高が毎年どのくらい成長しているかで企業の今後の成長性をある程度予想できます。
売上高以外にも、収益性がいいかどうか判断できる営業利益率や、効率よく稼いでいるか判断できるROEなども合わせて比較してみるのがおすすめです。
- 【売上成長率】:A社は毎年3%成長、B社は5%成長、C社は2%成長 → B社が今後も成長?
- 【営業利益率】:A社8%、B社5%、C社12% → C社が収益性高い?
- 【ROE】:A社6%、B社8%、C社18% → C社が効率よく稼いでる?
財務の健全性を比較

自己資本比率や、純資産の拡大などをチェックして、財務が健全な状態で推移しているかを確認しましょう。
一時的に借入が増えているのか、それとも長期的に財務が悪化しているのか見極めることで、企業の状態について予想することができます。
経済危機時の耐性を比較
リーマンショックやコロナ、現在ではトランプの関税政策など、経済的な危機は周期的に訪れます。
過去の経済危機時で業績変化をしたかを比較することで、今後訪れるかもしれない危機の耐性も確認できます。
ショック時の売上や、経済危機からの回復期間などをチェックしてみましょう。
- A社はコロナ時も赤字転落、B社は黒字維持
- A社はコロナからの回復に5年かかったけど、B社は2年で回復
→B社のほうが経済危機に強そう?
商社が人気だからなんとなく投資をすると、想像と違った結果になることもあります。
財務データをみながらどの商社に投資するか選ぶことで余計なリスクを避け、納得して投資を行うのがおすすめです。

あげた例はあくまで一例
長期的なデータをみてわかることはたくさんあるよ
まとめ:商社株を買うならどこ?配当や株価などを6つの項目で比較!

今回は日本の5大商社について比較しました。
日本の商社株はバフェットの購入もあり、国内外で注目されています。
また、国内だけでなく海外での事業が多いため、世界的な経済成長のメリットを受けることができる可能性がある銘柄でもあります。
しかし、一時的な株価上昇で衝動的に購入するより、積極的に財務データなどを分析することでよりリスクを抑えた投資を行うことが可能です。
しっかりと分析をしながら、自分で納得する投資を行っていきましょう。