人口増加や経済成長が見込めるインドに投資をしたい!どうやったらできる?
2023年1月、インドは中国を抜き世界一位の人口になったのではという報道がありました。それまで1位であった中国は人口が減少に転じました。
インドでは人口増加や、高いGDPから、今後の成長を注目されています。
しかし、米国などと違い、インドに投資する際の特有のリスクなどもあります。
今回はインド株の魅力や、インドへ投資する際の注意点・デメリット、日本からどのように投資できるのかについてまとめてみました。
インド株に注目が集まる理由
インドへ注目が集まっている理由は大きく2つあります。
- 高い経済成長率
- 人口増加
まずはインドの経済成長率からみてみましょう。
赤色がインド、青色が日本です。
2020年はコロナの影響でマイナスとなりましたが、5%を上回る高い経済成長率を続けているのがわかります。
日本と比べても差は歴然で、インドのGDPは2030年までに日本を抜いて世界3位となる見込みです。
続いて人口の推移です。
人口では中国を抜き、インドが最多となったという報道がなされました。またインドでは、30歳以下の人口が半数を占めているともいわれています。
人口が増えると、需要が生まれ生産活動が活発化します。
その結果さらなる経済成長を見込むことができます。また経済が成長すると企業業績の拡大、株価の上昇が期待できます。
インドの株価指数「SENSEX」の動きは?
インドの代表的な株価指数「SENSEX」の値動きは、2020年のコロナショックで28000INRほどまで下がりましたが、その後回復しコロナ以前の水準を大きく超えて上昇しています。
現在は60000INRを超える値です。コロナショック直後のような急上昇はみられませんが、ゆるやかに上昇しているのがわかります。
インドに投資する際のリスク
投資にはリスクがつきものですが、特にインドに投資するのに知っておきたいリスクを上げておきます。
- インド国内の情報を得にくい。
- 赤字財政や貧富格差というカントリーリスク。
ひとつめは欧米各国と違い、インド国内の情勢や市況などの情報を日本からは得にくいことです。市況によって株価は変化するため、インドの情報を積極的に集める必要があります。
もうひとつがインド特有のカントリーリスクです。
中央政府の財政赤字など財政の悪化や、経済が発展する一方貧富の格差が広がっていることなどがあげられます。
今後どのようになるかはわかりませんが、これらが投資家からネガティブにとらえられる可能性もあります。
インドへ投資する方法は?
残念ながら日本国内からインドに直接投資することはできません。
しかし間接的に投資する方法はあります。インドに間接的に投資する方法としては、「投資信託」「ETF」「ADR・GDR」のどれかになります。
インド投資信託(ノーロード・低コスト)
手軽に投資しやすいのは投資信託です。
ファンド名 | 信託報酬率 | 信託財産留保額 | 申込手数料 | 純資産総額(百万円) |
---|---|---|---|---|
イーストスプリング-イーストスプリング・インド・コア株式ファンド(愛称:+αインド) | 0.9905%程度 | 0.3% | 0(ノーロード) | 3,584 |
iTrustインド株式 | 1.4998%程度 | 0% | 0(ノーロード) | 5,221 |
国際インド債券オープン(毎月決算型) | 1.65% | 0.3% | 0(ノーロード) | 6,753 |
ノーロード・インド株式フォーカス | 1.8%程度 | 0% | 0(ノーロード) | 1,433 |
買付手数料がかからないノーロードで、なるべく低コストなものをピックアップしました。
インドへ投資している投資信託は、手数料が割高になってしまいますが、信託報酬率が1%を切る商品も登場しています。
インドETF
ETFは投資信託より少し経費率が低いです。
投資信託より選択肢は多くないですが、ETFでの投資に慣れている人はこちらの方が手数料が抑えられます。
- EPI:経費率(年率%)0.84%
- GLIN:経費率(年率%)0.93%
- INDL:経費率(年率%)0.95%
ADR・GDR
ADR・GDRでインドへ投資することができます。
ADR・GDRは、自国以外の国で株式を上場する際、株式の代わりにそれに見合う証書を上場させて取引を行う方法です。ADRはアメリカ、GDRは主に欧州で発行されます。
- HDFC・バンク(ADR)
- インフォシス(ADR)
- アクシス・バンク(GDR)
- リライアンス・インダストリーズ(GDR) など
インドに投資するのにおすすめの証券会社
インドに投資するのには、インドETFや投資信託の取り扱いがある証券会社で取引をする必要があります。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- サクソバンク証券 など
「SBI証券」や「マネックス証券」などメジャーなネット証券であれば、投資信託やETFでの取り扱いがあります。
しかし特に、インドに限らず海外の株式へ本格的に投資しようと考えているなら、おすすめは「サクソバンク証券」です。
サクソバンク証券
「サクソバンク証券」は、デンマーク・コペンハーゲンに本社があるオンライン銀行であるサクソバンクA/Sの子会社です。
「サクソバンク証券」の強みは外国株式の取り扱い銘柄が多いことです。
米国株6,000銘柄以上、アジア・中国株は香港・深セン・上海をカバーする2,500銘柄以上、欧州株は2,000銘柄以上を取り扱っています。
特に欧州株は、SBI証券や楽天証券、マネックス証券などメジャーネット証券でも取り扱いはありません。そのためGDRの取り扱いもありません。
そのため、他の証券会社よりも外国株式を多くの銘柄から選択して買うことができます。
口座開設や維持費は、他の証券会社と同じく無料です。外国株式での取引をするなら、口座開設を検討してみましょう。
まとめ:インドへ投資する方法は?インド投資のメリット・デメリット
今回はインドへの投資についてまとめました。
今後の経済発展が楽しみな一方、投資リスクも当然あります。
インドは日本からではまだ投資しにくく、証券会社によって投資できる商品も変わってきます。リターンとリスクのバランスを考えつつ投資をしましょう。
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