連続増配銘柄のスクリーニング方法を教えて
今回はマネックス証券の「銘柄スカウター」を使って、連続増配銘柄のスクリーニング方法をご紹介します。
連続増配株は「安定した収入」や「企業経営が安定しているため投資リスクが比較的低い」など、メリットのある銘柄です。
銘柄スカウターでは<日本株>だけでなく、<米国株>や<中国株>でもスクリーニングを行うことができます。
マネックス証券で口座を持っていると無料で利用できるので、積極的に活用して自分に適した投資先を見つけましょう。
それではさっそく本題に参りましょう。
連続増配株の定義とは?
「連続増配株」とは、毎年配当金の金額を増やしている企業の株式を指します。
連続増配株は次のようなメリットがあります。
- 配当金が毎年増加できるほど業績が安定している
- 安定した配当金収入
- 配当金の増加にとなて株価も上昇することが多い
日本株の連続増配株
日本の連続増配株は「花王」が33年の増配年数でトップです。
順位 | 企業名 | 増配年数 | 予想配当利回り |
---|---|---|---|
1位 | 花王 | 33年 | 2.98% |
2位 | SPK | 24年 | 2.82% |
3位 | 三菱HCキャピタル | 23年 | 4.34% |
4位 | 小林製薬 | 23年 | 1.13% |
5位 | ユー・エス・エス | 22年 | 3.05% |
米国株の連続増配株
米国株の方が日本株に比べて、増配年数は長い傾向にあります。
順位 | 企業名 | 増配年数 | 予想配当利回り |
---|---|---|---|
1位 | アメリカン・ステイツ・ウォーター | 69年 | 1.82% |
2位 | ドーバー | 68年 | 1.37% |
3位 | ジェニュイン・パーツ | 67年 | 2.34% |
4位 | パーカー・ハネフィン | 67年 | 1.59% |
5位 | ノースウェスト・ナチュラル・ガス | 67年 | 4.10% |
6位 | プロクター・アンド・ギャンブル | 67年 | 2.49% |
連続増配株の探し方・調べ方
今回はマネックス証券の「銘柄スカウター」を使用します。
「銘柄スカウター」はマネックス証券に口座を持っている人は無料で利用することができます。口座の維持費用や、ツールの利用料などもかかりません。今回はPC画面での説明ですが、スマートフォンでも同じように利用できます。
STEP1. 銘柄スカウターにログイン
マネックス証券にログインしたら、上のメニューバーから「投資情報」→「ツール」を選択します。
「マネックス銘柄スカウター」の「ログイン」ボタンを押します。
上のメニューバーの「10年スクリーニング」をクリックします。
マイスクリーニングの「新規作成」から、スクリーニング条件を設定していきます。
STEP2.スクリーニング条件設定
下の方にいって「条件を追加する」を押して、条件を追加します。
上のカテゴリから「分析指標」をクリックして、配当・株主還元の項目の「連続増配年数(直近実績)」にチェックを入れたら、「決定」を押します。
詳細条件の中に「連続増配年数(直近実績)」が入っていると思います。
今回は10年連続増配の株をスクリーニングするので、「9期以上」を選択し、「スクリーニング」ボタンを押します。
厳密には「9期連続増配」もこのスクリーニング条件で入ってきてしまいます。企業ページから配当推移が見られるので、そちらで詳しく確認しましょう。
もし「投資金額」や「株主優待あり」など他の条件がある場合、ここで一緒に条件を追加できます。条件はスクリーニングボタンの横の「マイスクリーニングに設定を保存」で保存することができます。
条件に合致する企業が一覧で表示されます。「基礎条件」タブをクリックすると終値だけでなく、「株主優待の有無」や「企業概要」も一緒に一覧で見ることができます。
STEP3.企業分析を行う
企業名をクリックすると企業の詳細を見ることができます。「銘柄カルテ」の項目から「配当」の「詳細を見る」で詳細を確認しましょう。
「銘柄カルテ」の項目では「長期・短期業績トレンド」や「配当」「財務健全性」「株価分析」などを見やすくまとめてくれています。
「配当推移」や「配当利回り」などをグラフで確認することができます。
特に「実績配当性向」については確認しておきましょう。配当性向が高すぎると注意が必要です。
「配当性向」は30%前後が適正とされています。配当性向が高いと株主に利益を還元しているともいえますが、会社に残る資金は少なくなります。無理な配当を行っていないか見極める必要があります。
銘柄カルテに戻って業績も詳細をチェックしておきましょう。
マネックス証券では、その他にも「キャッシュフロー推移」や「貸借対照表」「設備投資・減価償却費・研究開発費」「有利子負債」など、細かなデータがグラフでそろっていて企業分析を行いやすくなっています。
銘柄スカウターは米国株・中国株もスクリーニングできる
銘柄スカウターは「米国株」「中国株」にも対応しています。(日本株の銘柄スカウターとは企業ページや検索条件が少し違います)
米国株・中国株のスクリーニングも、マネックス証券に口座があれば無料で利用することができます。
米国株・中国株の場合は、「投資指標・株価」の項目に「連続増配年数」があります。
銘柄スカウターはスマートフォンでもスクリーニング可能
銘柄スカウターは、マネックス証券のアプリを使ってスマートフォンでも利用できます。
「メニュー」からマーケット情報の項目に日本株・米国株・中国株の「銘柄スカウター」がそれぞれあります。
マネックス証券は証券口座を持っていると「日本株」「米国株」「中国株」のスクリーニングツールを無料で利用できます。
口座開設・維持に手数料はかからないので気になる方は口座を開設してみましょう。
まとめ:10年連続増配株のスクリーニング方法
今回はマネックス証券の銘柄スカウターを使って連続増配株のスクリーニング方法を解説しました。
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持っていると無料で利用できる便利なツールです。
スクリーニングから、企業分析に移動するときもスムーズで情報も見やすく工夫されています。
日本株だけでなく、米国株・中国株にも対応しているので、投資対象が海外の人にも使いやすいですね。
新しい投資先を探すときには積極的に利用していきましょう。
【関連記事】マネックス証券での口座開設の方法