配当性向と配当利回りでスクリーニングする方法が知りたい!
今回は「配当性向」と「配当利回り」でスクリーニングする方法を解説します。
NISAの恒久化やFIREの話題など、高配当株への投資に興味を持つ人も増えてきています。
しかし「高配当だけれども、配当性向が高すぎる銘柄は不安」と感じる人や、「そもそもどうやって高配当銘柄を見つけたらいいの」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回はそのような方に配当性向と配当利回りの2つの条件で、無料でスクリーニングを行う方法を紹介しています。
投資するに値する、自分の条件に合った新しい銘柄を発掘できますよ。
すぐにスクリーニングの方法が知りたい人はこちら。
それでは詳しく見ていきましょう。
配当性向とは?配当利回りとは?
まずは配当性向と配当利回りについて、簡単に確認しておきましょう。
「配当性向」とは、企業の当期純利益のうち、どれだけを配当金を支払っているかをパーセンテージで表したものです。
また「配当利回り」は、購入した株価に対して1年間の配当金の割合を示す指標です。
配当性向・配当利回りはそれぞれ、次の計算式で求められます。
- 配当性向(%)= 1株当たりの配当額 ÷ 1株当たりの当期純利益 × 100
- 配当利回り(%)= 1株当たりの年間配当金額 ÷ 1株購入価額×100
一般的に、配当性向が高いほど純利益を株主に還元する傾向が強く、配当利回りが高いほど購入した株価に対して多く配当がもらえます。
配当性向や配当利回りってよく聞くけど、どのくらいの数値が目安なのか次の項目で見ていくね
配当性向・配当利回りの目安は?
日本株 | 米国株 | |
---|---|---|
配当性向 | 30%前後 | 30~40% |
配当利回り平均 | 1.97% (日経平均) | 3.69% (NYダウ) |
日本株の配当性向の適正は30%前後と言われています。米国株でも30~40%が平均で国内の株式とあまり変わりありません。
一方配当利回りは、日経平均とNYダウでは差があるのがわかります。
配当性向や配当利回りが高いと株主への還元に積極的な企業とも言えますが、高すぎる配当性向・利回りは企業の利益を減らす可能性もあります。
企業分析を合わせて行い株主還元に無理がないか確認することも大事です。
配当性向&配当利回りでスクリーニングする方法
それでは、配当性向・配当利回りでスクリーニングの方法を解説していきます。
今回はマネックス証券の「銘柄スカウター」を利用して配当性向&配当利回りでスクリーニングを行います。
「銘柄スカウター」はマネックス証券の口座があれば無料で利用できます。
口座開設や維持は無料のため、まだ口座を持っていない方は開設を検討してみましょう。
銘柄スカウターは米国株・中国株も対応しているよ
まずは、マネックス証券の口座にログインします。メニューから「投資情報」→「ツール」を選択します。
ツールの中から「マネックス銘柄スカウター」を選びログインします。
銘柄スカウターにログインができたら、上のメニューから「10年スクリーニング」をクリックし、マイスクリーニングの「新規作成」ボタンを押します。
少しスクロールするとマイスクリーニングの項目が出てくるので、左下にある「条件を追加する」ボタンを押します。
条件設定が出てくるので、まずは「分析指標」を選択します。
配当・株主還元の項目から「実績配当利回り」と「配当性向」にチェックを入れて、右上の「決定」ボタンを押します。
マイスクリーニングの下に、詳細条件として配当利回りと配当性向が追加されているので、スクリーニングしたい数値をそれぞれ入れます。
その他の項目でスクリーニングしたい条件がある場合は一緒に入れて、「スクリーニング」ボタンを押します。
今回は配当利回りが3%以上、配当性向が40%以下の条件でスクリーニングしているよ
スクリーニング結果が一覧で見られます。検索結果はCSVでダウンロードも可能です。
銘柄をクリックすると詳しい銘柄情報が見られます。業績推移やキャッシュフロー推移などを確認できます。
「配当・株主還元」の項目では、「年間配当履歴」や「配当性向・配当総額の推移」や「自己株取得(自社株買い)」も確認できます。
銘柄スカウターは日本株以外にも「米国株」と「中国株」にも対応しています。
ツールから「銘柄スカウター 米国株」「銘柄スカウター 中国株」にログインして、スクリーニングが可能です。
株式投資アプリも活用しよう
気になる銘柄を監視したり、購入した銘柄を管理するのならナスダック上場のフィンテック企業が提供するアプリ「moomoo(ムームー)」も一緒に活用しましょう。
moomooでは、気になる銘柄をお気に入り登録して、チャートや企業分析を見られます。
日本株だけでなく「米国株」「中国A株」や、「暗号資産」「為替」「先物」「債券」などの金融指標もチェックできます。
ダウンロードは無料なので、投資を行っている人は積極的にダウンロードしてみましょう。
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まとめ:配当性向&配当利回りでスクリーニングをする方法を解説
今回は「配当性向」と「配当利回り」の2つの条件でスクリーニングする方法を紹介しました。
マネックス証券の銘柄スカウターは、今回紹介した条件以外でもスクリーニングができます。
スクリーニング結果から企業分析までスムーズで、グラフを活用して見やすいため、企業分析を見たいときにはよく使っています。
口座を開設しないと使えないのが難点ですが、口座の開設や維持は無料のためツールを使うために解説を検討してみるのもおすすめです。