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【比較】全世界株(オールカントリー)と米国株(S&P500)は結局どっちがいいのか?

投資・マネー

全世界株式(オールカントリー)とS&P500(米国株)はどっちに投資したほうがいいの?

どっちも人気っぽいけど、どう違うの?

この記事では、【全世界株式(オールカントリー)】【S&P500(米国株)】の違いや、選ぶポイントを解説しています。

投資信託で人気を二分している全世界株式とS&P500ですが、どちらを買うか悩んでいる方も多いと思います。

今回は比較がしやすいように、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2つの商品で比較をしています。

投資先の違いや、共通するところ、手数料などで比較しています。

オールカントリーとS&P500の違いや、選ぶポイントを整理することで、自分に合った投資先を選べ、納得して投資を行えるようになります。

是非参考にしてみてください。

全世界株式(オールカントリー)と米国株式(S&P500)とは?

全世界株式(オールカントリー)と米国株式(S&P500)とは?

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、三菱UFJ国際投信が設定・運用するインデックスファンドです。

eMAXIS Slim(イーマクシススリム)シリーズの特徴は、他社の似たファンドよりも低い運用コストを目指しているところです。

長期保有において運用コストは重要な点のひとつです。

そのため「投信ブロガーが選ぶFUND OF THE YEAR」でもeMAXIS Slim のファンドが5年連続1位と高い評価を得ています。

オールカントリーとS&P500の比較

オールカントリーとS&P500の比較

全世界株式(オールカントリー)と米国株式(S&P500)について比較していきましょう。

今回は次の4つの点を比較していきます。

それではひとつずつ見ていきましょう。

オールカントリーとS&P500の基本情報

全世界株式・オールカントリー米国株式・S&P500
設定日2018年10月31日2018年7月3日
純資産10,158億円19,593億円
基準価額17,474円19,670円
信託報酬0.11330%以内0.09372%以内
購入手数料なしなし
信託財産留保額なしなし
補足分類インデックス型インデックス型
為替ヘッジ為替ヘッジなし為替ヘッジなし
2023.07現在
  • 純資産は「米国株式(S&P500)」の方が多い
  • 手数料は「米国株式(S&P500)」の方が安い

両方とも十分な純資産があるため、早期償還などのリスクは低いでしょう。

オールカントリーとS&P500の組入銘柄の比較

まずはオールカントリーの組入上位銘柄を見ていきます。

銘柄国・地域比率
アップルアメリカ4.2%
マイクロソフトアメリカ3.4%
アマゾンアメリカ1.6%
エヌビディアアメリカ1.1%
アルファベット Aアメリカ1.0%
アルファベット Cアメリカ0.9%
メタアメリカ0.8%
エクソンモービルアメリカ0.8%
ユナイテッドヘルスアメリカ0.7%
テスラアメリカ0.7%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書より

2023年7月現在、オールカントリーの組入上位銘柄はすべてアメリカの企業です。

次にS&P500の上位組入銘柄を見ていきましょう。

銘柄国・地域比率
アップルアメリカ7.0%
マイクロソフトアメリカ6.4%
アマゾンアメリカ2.7%
エヌビディアアメリカ1.9%
アルファベット Aアメリカ1.8%
バークシャーハサウェイ Bアメリカ1.6%
アルファベット Cアメリカ1.6%
メタアメリカ1.5%
エクソンモービルアメリカ1.4%
ユナイテッドヘルスアメリカ1.3%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書より

ふたつを比べるとわかりますが、オールカントリーもS&P500も上位5銘柄まで同じ銘柄で構成されています。

また上位10銘柄で比べても、1つしか投資している銘柄に違いはありません。

  • 「オールカントリー」の組入上位銘柄はすべてアメリカ企業
  • 「オールカントリー」「S&P500」も上位5銘柄は同じ銘柄
  • 「オールカントリー」「S&P500」の投資先は上位10銘柄中9銘柄が同じ

しかし、オールカントリーではアメリカのみではなく他の国や地域にも幅広く投資しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の国・地域別構成比率
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書より

全体の60.6%がアメリカですが、先進国では23か国・地域に、新興国では24か国・地域に投資しているのがわかります。

現在アメリカの経済が強いのでアメリカへの投資が大多数ですが、他の国が経済的に発展した場合そちらに多く投資するなどリバランスされます。

オールカントリーとS&P500の年間収益率の比較

  • 2021年は10%以上「S&P500」が「オールカントリー」を上回る
  • その年の収益率がプラスの場合「S&P500」の方が成績が良いが、マイナスの場合「オールカントリー」の方が成績が良い

オールカントリーとS&P500の手数料の比較

全世界株式・オールカントリー米国株式・S&P500
信託報酬年率0.11330%以内年率0.09372%以内
購入時手数料なしなし
信託財産留保額なしなし
2023.07現在
  • 「S&P500」の方が信託報酬は低い
  • 「オールカントリー」「S&P500」ともに購入時手数料・信託財産留保額はなし

長期投資になると手数料の差が気になると思いますが、それぞれの差も0.02%以内とどちらの商品も低コストであることに変わりありません。

オールカントリーとS&P500を選ぶさいのポイント

オールカントリーとS&P500を選ぶさいのポイント

オールカントリーとS&P500を選ぶさいのポイントをまとめました。

  • アメリカ経済は今後も発展すると考える場合「S&P500」
  • アメリカ以外の他の国の方が経済的に発展するだろうと考えるなら「オールカントリー」
  • 将来のリスクを極力下げたいなら「オールカントリー」
  • リターン重視なら「S&P500」

基本的には将来的にもアメリカが経済的に強いのか、それともアメリカ以外の国が発展し経済をリードするのかで考えるとよいと思います。

オールカントリーは世界中に投資をしているため、将来何があってもある程度対応できるとも言えます。リスク回避を優先するならオールカントリーの方がおすすめです。

オールカントリーとS&P500に両方買うのもあり

オールカントリーとS&P500に両方買うのもあり

「オールカントリー」と「S&P500」をどちらか一方しか選べないというわけではありません。

決められなければ両方に投資することもありです。

実際に投資をしてみないとわからないことも多いと思います。

投資をしてみてどちらか一方の方がいいなと感じるようなことがあれば、ひとつに絞って投資するこもできます。

また、両方に投資していてもオールカントリーに7割、S&P500に3割と投資比率を変えて投資することもできます。

どちらを選んでも安定してリターンを見込める商品です。無理してどちらかに決める必要はありません。

世界中の株の情報を得るのにおすすめ「moomoo」アプリ

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「moomoo(ムームー)」は、ナスダック上場のフィンテック企業が提供する、投資アプリです。

moomoo画面
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moomooは米国株以外にも、日本株を含む7つの市場をカバーしています。S&P500のチャートも確認することができます。

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もちろんオールカントリーやS&P500の組入上位銘柄についても企業情報や株価をチェックすることが可能です。

moomooのダウンロードは無料なので、投資をするなら積極的に利用したいアプリです。

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まとめ:全世界株式と米国株式はどちらがいいのか

全世界株式と米国株式はどちらがいいのか

今回は全世界株式(オールカントリー)と米国株式(S&P500)について、eMAXIS Slimシリーズの投資信託を使って比較しました。

最後にもう一度選ぶポイントを見ておきましょう。

  • アメリカ経済は今後も発展すると考える場合「S&P500」
  • アメリカ以外の他の国の方が経済的に発展するだろうと考えるなら「オールカントリー」
  • 将来のリスクを極力下げたいなら「オールカントリー」
  • リターン重視なら「S&P500」
  • 選べなければ「オールカントリー」と「S&P500」両方買うのもあり

将来の世界経済がどうなるかは誰にもわかりません。しかし、「オールカントリー」も「S&P500」もコストを抑えて安定したリターンを提供している商品です。

自分のリスクとリターンを考えて投資先を選びましょう。

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